政府と目標共有が次の日銀総裁の条件
2008年3月号 BUSINESS [インタビュー]
――福田総理とともにダボスの世界経済フォーラムに出席されましたね。「サブプライム不況」予防に何をすべきでしょうか。中川 異例なことですが、IMF専務理事のストロスカーンがアメリカの(16兆円規模の)財政政策に言及しましたね。バーナンキFRB議長も先に触れていましたが、やはりアメリカが震源地ですから、この問題を一日も早く解決しようという空気でした。しかし全体としてダボスの雰囲気は、金融政策の国際協調が必要という感じでしたね。マンデル=フレミング理論によれば、通貨の変動相場制下では財政政策は効かず、金融政策こそ有効であるといいます。ノーベル経済学賞を受けた理論ですから……。要するに景気後退を防ぐには、金融緩和を行ってベースマネーを大幅に増やすに如くはないというのが、欧米の共通認識なんですね。――デフレでもベースマネーを抑えた福井俊彦総裁下の日銀には批判的 ………
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