2008年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本たばこ産業(JT)の子会社、ジェイティフーズの中国製冷凍ギョーザ中毒事件を機に、冷凍食品業界の再編が避けられなくなった。JTと加ト吉、日清食品の統合計画は「冷凍食品をめぐる状況は危機的で見通しが不透明」(木村宏・JT社長)との理由で白紙撤回となり、潤沢なM&A資金を持つ日清の動向が改めて注目される。その一方、「気がかりなのはニチレイの出方」と業界関係者は口を揃える。過当競争の冷凍食品はスーパーなどで特売の「目玉商品」にされ、「希望小売価格の4~5割引きは当たり前」(業界関係者)。さっぱり利益が出ないことに業を煮やしたニチレイが値上げを求めたものの、大手スーパーの逆鱗に触れ陳列棚の隅に追いやられる始末。苦境が続くニチレイが再編統合に動く可能性は十分だ。相手は「JT・加ト吉連合」か、あるいはJT連合に代わるパートナーを探す日清か、それとも味の素グルー ………
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