大田経財相の「余計な一言」に財務省がかんかん

2008年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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「もはや日本は『経済が一流』と呼ばれる状況ではなくなった」衆参両院本会議で行われた経済演説の中で大田弘子経済財政担当相が発した一言が、大きな波紋を呼んだ。感想を聞かれた福田康夫首相は「日本企業は超一流」と受け流したが、財務省内部は「経済評論家ならわかるが、一国の大臣が言うことではない」とかんかんだ。サブプライム問題を背景に世界的な株価下落が続くが、日本の下落率はどこよりも大きい。明らかな日本売りだ。霞が関では、大田担当相の発言が「その一因」と指摘する声もある。だが、「一流ではなくなった」というのはまさに現実だ。世界の総所得に占める日本の割合は10%を割り込み、1人当たりの国内総生産(GDP)もOECD(経済協力開発機構)加盟全30カ国中18位。少子高齢化が進み、この先、高い経済成長は望めそうにない。福田内閣が発足して以来、ばらまきを求める族議員の圧力 ………

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