「与野党合意」で残された大連立の芽。膨らむ疑念を打ち消すために岡田克也に接近か。
2008年3月号 POLITICS
「ああっ?」日曜日の1月27日、民主党代表・小沢一郎は国対委員長・山岡賢次からの電話に絶句した。与党は3月末が期限となる揮発油(ガソリン)税の暫定税率維持を含む租税特別措置法案延長のための「つなぎ法案」を国会に提出する方針を固めた――と知らされたからだ。これにはさすがの小沢も慌てた。「首相・福田康夫が一気に勝負をかけてきた」(周辺)と映ったからだ。その数日前、小沢は「福田は何があっても今春には解散しない」と周囲に語っていたという。つまり、与党が租特案を衆院で再可決し、野党が福田への問責決議案を参院で可決しても、解散にはならない。解散に追い込むのは、7月の洞爺湖サミット後(秋以降)に先延ばしするしかないとの判断に傾いていた。ところが、与党がつなぎ法案を提出するとなると、小沢戦略は根底から覆る。単なる牽制とタカをくくっていた小沢は、つなぎ法案が実 ………
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