2008年2月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
パキスタンに駐在する複数の英対外諜報機関MI6の工作員は、パキスタンの元首相ベナジル・ブット女史を暗殺した人物が、英国にいる国際テロ組織アル・カイダの容疑者と定期的に電話で連絡を取り合っていた事実を掴んだ。電話はカラチとイスラマバードから、英国のリーズやブラッドフォードの複数の携帯電話にかけられていたという。最後の電話は、ブット氏が銃弾に倒れたイスラマバード近郊ラワルピンディのリアカト公園付近からかけられていた。英国-パキスタン間の通話は、昨年10月のブット氏暗殺未遂事件を受けて傍聴されるようになった。MI6工作員が収集し続けた通話記録の内容をみれば「ブット氏の生命が危機に晒されていることは明白だった」という。しかし、彼女がムシャラフ大統領に取って代わる事態を阻止したい軍や軍統合情報部(ISI)は、彼女の護衛にほとんど何の手も打たなかった。ブット ………
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