「仰天人事」NHK新会長決定の舞台裏

2008年2月号 連載 [メディアの急所]

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NHK会長が19年ぶりに外部登用される。白羽の矢が立ったのは、アサヒビール相談役の福地茂雄氏(73)。選考プロセスを探ると、密室協議の模様が浮かび上がる。迷走を招いたのは、NHK経営委員会の古森重隆委員長(富士フイルムホールディングス社長)。氏の見識と手腕に首を傾げる向きは少なくない。財界の評判も芳しくなく、有力候補と見られた東京証券取引所会長の西室泰三氏(東芝相談役)や東京電力前社長の南直哉氏らも「古森君の下じゃ受けられない」と固辞したと囁かれる。 古森氏は、安倍晋三前首相を囲む財界人でつくる「四季の会」のメンバー。ある大物財界人は、古森抜擢が政権を放り出した前首相のお手盛りであったことを挙げ、「勘違いも甚だしい専横ぶり。まるでKY(空気が読めない)じゃないか」と嘲笑するほどだ。土壇場で動いたのはトヨタ自動車の奥田碩相談役(前日本経団連会長)。昨 ………

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