2008年2月号 DEEP [ディープ・インサイド]
関西電力の総務秘書広報部門を一手に仕切る向井利明副社長の存在感が増してきた。広報畑が長かった向井氏だが、秋山喜久相談役が関西経済連合会会長に在任中は、その懐刀として関経連専務理事に転じていた。もう本体への帰参は無理と周囲は思っていたのに、意外にも昨年6月に副社長として復帰。関電社員の多くが驚いた。向井氏は実父が国会議員だったこともあり、政界に滅法強い。関経連時代には霞が関や地元自治体にも人脈を築いた結果、隠然たる力を持つようになった。関電の次期社長は神野榮副社長の昇格で決まりと言われているが、昨年暮れあたりから関西財界の一部で「向井社長の芽もある」という声が聞かれるようになった。向井シンパがわざと流したのか、あるいは潮目が本当に変わったのか。関西財界も関電関係者も気が気でない様子。さまざまな憶測を呼んでいる。 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。