長引く米脚本家ストハリウッドやTVに打撃

2008年2月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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収入配分をめぐる対立から11月5日、突入した米脚本家組合(WGA)のストライキが一段と深刻さを増している。映画公開の延期、テレビ番組の制作中断、打ち切りなどから映画・テレビ業界に経済的な大打撃となる可能性も出てきた。88年に実施された前回のWGAストは22週間続き、業界に推定5億ドルの損害を与えている。19年ぶりのストの影響は計り知れない。今回のストの最大の争点は、コンテンツのネット配信をめぐる収入配分である。WGAは作品がダウンロードされるごとに脚本家に入る報酬を倍増させること、そしてストリーミング(逐次再生)方式でダウンロードされた場合は、脚本家に対して、その売り上げの数%を支払うことを要求している。こうした要求の背景には、経営側が巨額な報酬を受ける一方で、現場労働者の賃金があまりに少額という賃金体系への不満がある。経営側は、ネット事業は未確立である ………

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