難問山積の東京G7篠原財務官の手腕に注目

2008年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が2月9日、東京で開かれる。00年以来8年ぶりの東京開催。世界経済に不透明感が漂う中、国際問題担当の財務官僚のトップである篠原尚之財務官の手腕に注目が集まっている。篠原氏は1975年入省。アジア通貨危機が発生した97年には途上国担当の課長として事態の収拾に当たった。とつとつとしたしゃべり口から「眠狂四郎」の異名を持つが、実直な仕事ぶりは霞が関でも定評がある。昨年7月、国際局長から財務官に就任したが、早々にサブプライムローン問題が顕在化し、難しい局面に立たされた。今回のG7でも、サブプライムローンへの対応が議論の中心となる。欧米に比べ、日本は大きな影響を受けておらず、存在感を高める絶好のチャンスといえる。また、中国や中東諸国の政府系ファンドの存在やだぶついた投機マネーが世界経済の不確定要因になっている。年初に米国 ………

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