日比経済連携協定ではフィリピン人介護士は増えない

2008年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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要介護者が急増しているにもかかわらず、介護福祉士など、国内の介護専門職の不足が深刻化している。こうした中、日本とフィリピンの経済連携協定(JPEPA)を踏まえ、フィリピンから介護職の人材を受け入れることに向けた動きが日本国内でも出ているが、「事はそう単純ではない」(介護専門紙記者)との見方が強まっており、その最大の理由が、「フィリピン人にとって、日本国内で就労するためのハードルが高すぎることだ」(同)という。厚生労働省などによれば、同協定に基づいてフィリピンから介護系人材の受け入れが始まるのは早くても2009年となる予定。しかし、正式に日本で介護職員として就労するためには、国家資格である介護福祉士の資格を取得しなければならず、しかも取得までの滞在期間は4年間と限定されている。つまり、この期間内に資格を取得できなかった場合は、日本での介護職への就労 ………

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