2008年2月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
昨年、宮崎県知事選で「そのまんま東(東国原英夫)」氏に敗れた川村秀三郎・元林野庁長官が、次期総選挙で民主党から出馬する。選挙区は宮崎1区で、自民党の現職の中山成彬議員との真っ向勝負となる。実は中山氏は川村氏を知事選に担ぎ出した張本人。自らを政界に導いた「恩人」に刃を向ける裏切りだが、川村氏にも言い分がある。先の知事選では自民党が全面支援のはずだったが、蓋を開ければ経済産業省OBの持永哲志氏を担ぎ出した勢力と分裂選挙となり、保守票を固め切れず当初は泡沫扱いだった東国原氏に惨敗を喫した。川村氏が「約束が違うじゃないか」と憤慨するのも無理はない。総選挙で因縁の対決が見ものだ。知事選落選後、浪人生活を送っていた川村氏に国政出馬を打診したのは、やはり小沢一郎代表のようだ。「自民の元候補を自陣に引き込むうまさでは右に出る者がない」(民主党関係者) ………
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