2008年2月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
「朝鮮半島の非核化を実現するために福田首相と連携しながら、ひと肌もふた肌も脱ぎたいと思っている」。自民党山崎派会長の山崎拓前副総裁が1月4日、地元・福岡市内で行った会合でこう語り、核開発問題の解決のため、近く北朝鮮を訪れる意向を表明した。 昨年初めに続いて再び平壌入りして存在感を示したいようだ。安倍政権の反対を押し切って強行した昨年の訪朝では、宋日昊・日朝国交正常化担当大使と15時間も会談。複数の労働党幹部とも会い、拉致問題の進展をめざしたが、「拉致は解決済み」という北側の壁に阻まれ、めぼしい成果はなかった。このため山崎氏は、今度は核問題に重点を置いて訪朝する考えだが、「二元外交を嫌う首相はその動きをむしろ警戒しているようだ」(官邸ウオッチャー)。山崎氏がスタンドプレーに走れば、気難しい首相の逆鱗に触れ、逆効果かもしれない。 ………
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