ボロ株TOB、リーマンと大島の怪

役者が悪すぎる。ライブドアから“還流”した120億円を召し上げる「出来レース」か。

2008年2月号 DEEP

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国内初の敵対的TOB(株式公開買い付け)成立――。新聞の第1面とはいわないまでも、経済面トップになってもおかしくはないニュースだろう。血で血を洗うM&Aが日本でも本格化する前触れである。しかし扱いは各紙とも小さく、ベタ記事並みの新聞もあった。いかんせん、役者が悪い。買収されたのは中古車販売の「ソリッドグループホールディングス」(東証2部)。設立時の商号は「ジャック・ホールディングス」だが、ライブドア傘下となって「ライブドアオート」、堀江貴文元社長が逮捕されるとイメージを払拭するために「カーチス」と、目まぐるしく看板を変えている。一株26円のTOB価格が象徴するように、ソリッドは市場でボロ株と見なされていた。買収したのはケン・エンタープライズ。悪名高い商工ローン大手SFCG(旧商工ファンド)の系列で、本誌07年12月号「地金見えた『大島コンツェルン』」が書いた ………

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