イスラム系独立運動をテロ勢力と断じて軍や警察を動員、中央アジアやインド、ドイツも巻き込み摘発攻勢。
2008年2月号 GLOBAL [中国の新疆抑圧]
北京オリンピック開催まであと8カ月となったが、中国政府は一貫して北京五輪の最大の脅威とみなしてきた新疆独立勢力に対し、共産党第17回大会(17大)以降、各分野での摘発など締め付けを強化している。新疆ウイグル自治区の党委員会書記、王楽泉は最近、新疆テレビの取材に「新疆は国際的テロ勢力の結集する地域であるため、テロ対策においては新疆を主標的としなければならない。『東トルキスタン』問題(編集部注=中国語では「東突厥斯担」と書く。突厥とはチュルク、つまりトルコの音訳。唐代に中国北辺を脅かした騎馬民族の突厥が西へ移動、中央アジアに広がるトルコ系民族の地、トルキスタンを形成した。地続きの東隣の地域はほぼ新疆ウイグル自治区と重なる。東トルキスタン問題とは、建国以来絶えない、国境を越えた新疆の独立運動をさす)も出現して久しく、2008年も新疆に対して断じて警戒 ………
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