2008年2月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]
2007年12月、欧州委員会はブルガリアのルーマニア国境近くにあるベレネに原子力発電所を建設する許可を出した。ブルガリア第二の原発となるこの事業は、06年末にロシアの国営原子力関連企業「アトムストロイエクスポルト」が落札し、40億ユーロを投じて、出力100万キロワットの第3世代加圧水型軽水炉(VVER-1000)2基を建設する計画。入札には、米ウエスティングハウス、チェコのシュコダなど八つの国際企業連合も参加していたが、それらを退けた。ロシアは国際原発市場で巻き返しを図っている。安価で信頼性が高いことを売り物にしており、フランス製原子炉ならキロワット当たり1900~2300ドルが、ロシア製なら750ドルで済むと謳っている。また、予算に制約のある国には小型原子炉も提供する。中国江蘇省ではこの12月に落成式が行われた。モロッコ、バングラデシュ、インドネシア、タイ、ベトナム、ト ………
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