西武HD「再上場計画」が窮地

資産売却は進んだが、肝心の収益改善はさっぱり。筆頭株主サーベラスは業を煮やしている。

2008年2月号 BUSINESS

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「なんともいえない雰囲気で一年間やってきました」暮れの12月22日、西武ライオンズ新監督の渡辺久信(42)は、こんなコメントを発した。渡辺の表情を曇らせたのは西武球団とグッドウィル・グループが結んでいた本拠地・西武ドームと二軍チームの命名権契約にまつわるニュース。傘下の人材派遣会社グッドウィルが厚生労働省から事業停止命令を受ける見通しとなり、同グループから契約解除の申し入れが伝えられていた。5年で総額25億円――。西武ホールディングス(HD)社長の後藤高志(58)とグッドウィル・グループ会長の折口雅博(46)が揃って記者会見を開いたのは06年12月。契約金の大きさもさることながら、球界関係者を驚かせたのは、それまでのパートナーだったインボイスとの契約を1年キャンセルしてまでグッドウィルを選んだ判断だった。当時からグッドウィルと創業者・折口の評判は芳しくなかっ ………

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