2008年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
2005年に開港した中部国際空港(セントレア)が、景気の減速や開港特需の反動による逆風に喘いでいる。エアラインの路線撤退などが響き、旅客数と貨物取扱量がともに伸び悩んでいる。開港初年度から黒字(06年3月期の連結純利益は21億1100万円)を達成し、トヨタ流の効率経営と称賛されたものの次第に失速、08年3月期の連結純利益は1億円(下半期ベースでは赤字)となる見込み。地元財界が切望する2本目の滑走路建設計画にも暗雲がたれこめる。全日本空輸が貨物便を大幅に縮小したほか、マレーシア航空の中部―クアラルンプール便も運航休止。いずれも需要低迷や原油高騰による収支悪化が理由だが、ライバルの関西国際空港が2本目の滑走路を完成させ、完全24時間化したことも影響し、中部空港の旗色が悪くなった。中部空港は、成田や関空に比べて欧米への直行便が少ないうえ、将来的に需要は伸びないとみ ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。