「ポスト福田」で森喜朗が歯軋り

町村もダメなら中川もダメ。総理候補が尽きた清和会。キングメーカーもギブアップか。

2008年2月号 POLITICS

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「(官房長官の)町村(信孝)は自分が目立ちすぎだ。もっと福田さんをしっかりと支えないと」国会議員84人を擁する自民党の最大派閥・清和政策研究会(町村派)の最高実力者、元首相・森喜朗は、嘆息交じりに、こう漏らす。2000年4月、病に倒れた当時の首相・小渕恵三の後継として自ら首相の座に就いて以来、清和会は小泉純一郎、安倍晋三、そして福田康夫と4代続けて首相を輩出。森はキングメーカーの名をほしいままにしてきた。しかし、本来なら後を襲うべき町村は「首相候補に成長しきれていない」(清和会関係者)。折しも昨年暮れに内閣支持率が急落。政界では「福田早期退陣」論が囁かれ出した。森は苛立ちを隠せない様子だ。そうは言っても、目下のところ町村を除けば「ポスト福田」カードは見当たらない。だからこそ民主党との大連立に、森がなおも強い意欲を示しているのだろう。民主党との「 ………

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