「にわか景気」消費者行政の前途

政権の追い風で国民生活センターは生き長らえたが、「縦割り行政の解消」は容易でない。

2008年2月号 LIFE

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行動経済学に「中古車ディーラーの売買モデル」というのがある。売り手と買い手は本来対等の情報を持って契約にのぞむことが建前だが、中古車という商品の特性はその来歴の不透明性である。売り手は商品についての情報を独占しており、それが封じられたままなら消費者は大きな痛手を被る。ここでは買い手との間の「情報の非対称性」をどのように解消するかが大きな課題となる。日本は昨年、「偽」に揺れた。ミートホープや「白い恋人」「赤福」から「吉兆」にいたる食品の表示偽装だけでなく、誇大な勧誘で経営破綻した英会話学校「NOVA」、シュレッダーや「こんにゃくゼリー」などをめぐる製品事故、後を絶たない悪徳商法など、ここへきて消費者を欺く事件が相次ぐ背景には、近年の規制緩和で企業の自由な参入や裁量の拡大が大幅に進んだことがある。その結果として広がる不公正の是正やリスクの未然防 ………

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