三菱重工業――汚れた「防衛産業の盟主」

ミサイル防衛で巨利を追う西岡会長が得体の知れない日米軍事フィクサーに深入り。検察の標的になりそうだ。

2008年1月号 BUSINESS [企業スキャン]

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「国策会社」に捜査のメスが入るのか――。軍需専門商社「山田洋行」による前防衛事務次官、守屋武昌(63)への贈収賄事件に端を発した防衛利権疑惑にからみ、にわかに注目を集めているのが我が国最大の軍需メーカー、三菱重工業の周辺である。山田洋行の宮崎元伸元専務逮捕後、東京地検特捜部は11月半ばに東京・永田町にある「日米平和・文化交流協会」を捜査した。同協会は、その筋で知られる日米軍事フィクサー、秋山直紀(58)が常勤理事を務める外務省所管の社団法人。特捜部は福岡県苅田町で2004年から行われた旧陸軍の毒ガス弾処理事業をめぐって山田洋行から秋山の関係する任意団体「安全保障研究所」に流れた不透明なカネの使途解明を進めており、「秋山人脈」と目される防衛族議員、とりわけ久間章生(67)、額賀福志郎(63)の元防衛庁長官らがその渦中にある。秋山は政治評論家の戸川猪佐武( ………

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