難航する大東建託の株式売却ゴールドマンが「奥の手」

2008年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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大東建託のオーナーである多田勝美会長が、保有する同社株式の放出に動いている。「事業継続意欲が薄れたため」と関係者は言う。その証拠に10月16日付という異例のタイミングで、兼務していた社長ポストを三鍋伊佐雄常務に譲った。しかし売却交渉は難航気味だ。多田会長が売ろうとしているのは、自身の資産管理会社で大東建託の筆頭株主であるダイショウが保有する約28%の株式と、自らの名義で保有する約1.5%の株式。大東建託の時価総額は7千億円弱。プレミアムを考慮すると、売りに出ている株式の取得価格は2500億円程度といわれる。9月に実施した1次入札では積水ハウスや大和ハウスなどのハウスメーカーのほか、森ビルや森トラストなどの不動産大手に声がかかったようだ。しかし2500億円にものぼる巨費を投じたところで、発行済み株式の3分の1すら握れないディールに旨みは少ないと、「各社が難色を ………

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