EUの理想裏切る 「無政府」ベルギー

多言語共同体の平和共存に亀裂。6カ月も新内閣不在では、欧州全体の機能不全を招きかねない。

2008年1月号 GLOBAL

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与野党が睨みあう日本の「政治空白」の欧州版と言えようか。ベルギーでは07年6月の総選挙から半年経った12月前半になっても、新政権発足に向けた連立交渉が難航、「無政府状態」が続いている。北部オランダ語圏(フランドル地域)系の諸政党と、南部フランス語圏(ワロン地域)系の諸政党が、国家組織のささいな問題でいがみあっていることが背景にある。新内閣が発足するまでは「一時的に」フェルホフスタット前首相率いる旧連立与党の暫定内閣が代行しているが、政治空白が長引いて問題が山積みになり、国家機能そのものを揺るがしかねない状況となっている。ベルギー王国は1830年、ナポレオン失脚後に大きな力を持った勢力が、フランスとオランダの所有地を併合する形で建国した。公用語がオランダ語の北部のフランドル圏、公用語がフランス語の南部ワロン圏、オランダ語とフランス語両方が公用語の ………

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