小沢構想を丸め込む「大審問官」

2008年1月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第21回 ]

小沢一郎は首相を真正面から見据えてにじり寄った。奥底からふつふつと沸きあがる憤怒。そう呼ぶしかない感情が小沢の瞳に滾(たぎ)っていた。「アメリカはあんな内容じゃ評価しない。いまの憲法が何を禁じているか。そんなことばかり考えているからだめなんだ。現行憲法の枠内でも何ができるか。それを思いきって論議してみるべきときだ。日本の憲法はその精神を国連憲章と同じくしている。だから国連の決議さえあれば、自衛隊を中東に派遣することはできるはずだ。いまの憲法が禁じているとされる集団的自衛権行使と国連による集団安全保障はまったく異なるものだ。この点をきちんと踏まえて対応してもらわなければ困る」だが小沢一郎と相対していた首相はどこか胡(う)乱(ろん)げだった。小沢から投げつけられた論点を正確に受け取りかねていたのだろう。だが、いまの憲法体系でも自衛隊を中東に ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

ID(メールアドレス)
パスワード  (半角英数字)
 次回から自動的にログイン

IDを忘れた方はこちら
パスワードを忘れた方はこちら
年間定期購読のお申し込みはこちら