米国産牛肉輸入条件交渉で河野外務審議官が大チョンボ

2008年1月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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米国産牛肉の輸入条件緩和をめぐり、外務省の河野雅治外務審議官(経済担当)が交渉の「落とし所」について口を滑らせ、若林農相の怒りを買っている。問題の発言が出たのは12月7日に東京で開かれた「日米次官級経済対話」の席上。マーク・キーナム米農務次官が「生後20カ月以下」の牛しか輸入を認めない月齢制限の撤廃を強硬に迫ったため、「『30カ月未満』で(内閣府の)食品安全委員会に諮問したい」と、うっかり口を滑らせてしまった。従来の日本の公式見解は「科学的知見に基づいて検討する」というもの。「30カ月未満」への緩和は、政府が温めていた落とし所だった。慌てた町村官房長官も「『30カ月未満』で食品安全委員会に提起しようとしているが、国内調整がついていなかった」と認めてしまった。これでは交渉も何もあったものではない。キーナム次官は即座に「段階的な緩和では納得できない」 ………

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