2008年1月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
トップが次々に退任、07年9月中間決算で80億円を超える純損失に苦しむ新銀行東京の再建に向けて、東京都の実力者である前副知事の大塚俊郎氏が本格的に動きだした。大塚氏は石原慎太郎都知事の信任も厚く、都の「外形標準課税」の導入で手腕を発揮、都が1千億円を出資する新銀行東京の設立にも深く関わっていた。11月30日には、前代表執行役の体調不良に伴い津島隆一都港湾局長が新代表に就任するのと併せて、大塚氏も取締役に就任。「事実上のトップ」として経営再建に尽力している。大塚氏は外資系ファンドとの交渉も取り仕切っているが、このファンドは米系の典型的なハゲタカファンド。「具体的なビジネスモデルの提案もなく、新銀行東京が抱えている貸し出し債権を安く買い叩いて、一儲けしようとしているようだ」と東京都関係者は懸念する。実力派副知事として知られた大塚氏だが、金融は素人だけ ………
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