2008年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
名古屋鉄道の次期社長レースは、神野重行専務と山本亜土専務に絞られた。いずれも生え抜きで、社内昇格で社長が誕生するのは、谷口清太郎相談役以来、4代ぶり。名鉄の社長は、日銀出身の箕浦宗吉取締役相談役、旧運輸省(国土交通省)OBの木村操会長、日銀出身の木下栄一郎現社長と、外部出身者が3代続いた。それは「流通やホテルなど赤字経営の不採算事業のリストラは社内外の抵抗が強く、生え抜きでは難しいため、しがらみのない人でないとできない」(同社幹部)というお家の事情からだ。ここへ来てリストラがほぼ終了し、社内の士気を高めるうえでも、生え抜きの起用が必要と判断した模様。神野氏は親子3代にわたる名鉄マンで、祖父は社長、父は副社長を務めたプリンス。早くから「将来の社長」との呼び声が高かった。現在は財界活動の補佐役を任されるなど「帝王学を学んだ」(地元財界関係者)。 ………
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