社運をかけた事業に道筋住友化学の米倉氏が会長へ

2008年1月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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住友化学の米倉弘昌社長が2008年6月に退任し、会長兼CEO(最高経営責任者)になる公算が高まっている。同年秋には社運をかけたサウジアラビアでの石油化学の合弁プロジェクト「ラービグ計画」の稼働が予定されることから、「次期社長に花を持たせる」考えのようだ。加えて、米倉氏は血圧が高く、糖尿病も患っているという。2カ月に1度の海外出張をこなすのはつらくなっているのではないか。後任にはラービグ計画を担当する石飛修専務執行役員や今後の収益源になる情報電子化学部門担当の神田直哉専務執行役員らの名前が挙がっている。米倉氏は日本経団連では筆頭副会長で、御手洗冨士夫会長の名代で政財界の主要な会合に出ることが多い。政財界の一部では「御手洗さんより経営者としても、人物としても数段上」との評価が囁かれている。「サウジと人脈的に太いパイプがある米倉氏の力は余人をもって代え ………

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