サブプライムの「深層」日本は悲観的すぎる
2008年1月号 BUSINESS [インタビュー]
――2007年を振り返って、どのような感想をもたれますか。奥 証券市場には「亥年は天変地異が起こる」という言い伝えがあって、阪神大震災も12年前に起こりました。07年も3月に能登半島で地震があり、74年ぶりの国内最高気温(40.9度)にも驚きました。が、変事といえばやはり政治でしょう。参院選で自民党が大敗を喫し、頑張ると言っていた首相が突如退陣してしまった。そこへサブプライムローン(米国の低所得者向け住宅融資)問題が起こり、世界景気が陰りだした。我が国も株価下落と円高が加速し、原油価格の高騰という懸念材料まで加わってきました。金融がグローバル化する中、我々はますます不確実、不安定、不透明な状況に置かれています。08年も波乱の年になりそうです。――米国住宅市場の低迷が世界経済の最大のリスク要因になってきました。奥 サブプライムは米国住宅ローン市場の約13~14% ………
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