沢井製薬などの株価が軒並み急騰。厚労省の抜本策により5年間でシェア10%を奪う勢い。
2008年1月号 BUSINESS
高価な新薬ではなく安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品)シェアを2012年度に30%に倍増させる大号令のもと、厚生労働省は処方せん様式を一新することにした。これまでは医師がジェネリック処方に切り替えることを承諾する旨を処方せんに記していたが、新しい処方せんでは、ジェネリックがあれば新薬のブランドを医師が記載しても原則ジェネリックを処方するというもの。11月9日の中央社会保険医療協議会(中医協)に新方式が示されてからはジェネリックがある医薬品ウエートが高い新薬メーカーは悲鳴を上げ、一方ジェネリックメーカーは大歓迎、東和薬品、沢井製薬などの株価は上昇気流に乗った。
新薬の特許切れ後に登場する後発医薬品は、欧米では医療用医薬品市場シェアが50%を超えている。しかし日本では、06年に処方せんベースで17%、金額ベースで5%と低迷している。厚労省はこの数年、安 ………
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