中東「黒衣役」ロシアが得る見返り

アナポリス和平会議にシリアまで参加。ロシア元首相が説得した成果だが、魂胆あってのこと。

2008年1月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

12月3日、CIAなど米国の16情報機関が関与する分析「国家情報評価」(NIE)が公表された。タイトルは「イランの核開発の意図と能力」。その中身にワシントンのみならず、世界はあっとのけぞった。「イランは03年秋以降、今日まで核開発計画を停止し、07年中ごろの時点で、同計画を再開させていない」「イランが核開発を停止したのは、計画の発覚以降、国際的な監視と圧力の高まりがあったからだ。ただ、イランは少なくとも計画を再開するオプションは保持している」「イランは一方でウラン濃縮技術の開発は継続している。イランが核兵器用の高濃縮ウラン(HEU)製造技術を獲得するのは最短で09年末だが、その可能性は高くない。2010~15年の間となるであろう」あすにもイラン核施設への外科手術的な武力行使が始まるようなネオコンの「危機切迫」論は、何だったのか。イラク侵攻の理由になった大量破壊兵 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。