2008年1月号 連載 [LOCAL EYE]
「素人にまかせてみませんか」とのキャッチフレーズを掲げ、元毎日放送アナウンサーで民主党推薦の平松邦夫氏(59)が第18代大阪市長に当選した。大阪市OBではない初の市長だ。夕方の報道番組「MBSナウ」のキャスターを長年にわたって務め、好感度ナンバーワンだっただけに甘いマスクと爽やかな語り口で市民の心を掴み、予想外の勝利を収めた。実は平松氏は、記者が取材に来るまで民主党推薦の候補になっていることすら知らなかったほどの「政治オンチ」で、準備不足が目立った。まず関西経済同友会が主催した公開討論で「馬脚」を現した。職員の採用凍結について「民間ではありえない」と主張する平松氏に対し、経営者側から「そんなことはない」と反論が出ると、慌てて「企業と市民サービスを旨とする市役所は違う」と答えた。挙げ句には「だからこうなったんだ」とツッコミを入れられる始末。会場か ………
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