ゴア氏の『不都合な真実』に英高裁が「科学的誤り」と判決

2007年12月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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アル・ゴア元米副大統領と国連「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の、ノーベル平和賞受賞が決まったのは10月12日。しかし、その前日、英高等裁判所はゴア氏の主張を反映して制作された地球温暖化問題についてのドキュメンタリー映画『不都合な真実』には九つの科学的な誤りがあるとの判決を下した。さらに、政治的であるため、英国内の中・高等学校の教師が生徒に鑑賞させる際には、映画の主張とは異なった見解があることを教えなければならず、一方的な見解だけを示すのは教育法に反すると指摘した。九つの科学的な誤りの内容は、①グリーンランドなどの氷解で海面の水位が近い将来20フィート(約6メートル)上昇するとの指摘は、視聴者を驚かせることを目的としており、実際に水位がその水準まで上昇するのは何千年も先の話であるというのが一般的な見方である、②キリマンジャロから雪が消滅す ………

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