東芝次世代半導体工場を北上市と北九州市が争奪戦

2007年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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北上市(岩手県)か北九州市(福岡県)か――。懸案となっている東芝の次世代半導体工場の「北・北」誘致合戦は、北上市が一歩リードしているが、北九州市も一発逆転を狙っている。総事業費1兆円。携帯電話やパソコンなどに使われる「フラッシュメモリ」(電気的に一括消去・再書き込みできるメモリ)の最新鋭工場の誘致決着は来年5月までずれ込みそうだ。両市とも税制優遇などでは互角。唯一電力コストの安さで北上市が優位に立つ。東芝は沸騰水型(BWR)原発を東北電力に納めており、その営業エリアである北上市であれば東北電力から割安な電力供給を受けられる。その点、北九州市に電力供給する九州電力は、加圧水型(PWR)原発を三菱重工業から購入してきたため、不利だ。ただ、東芝は今春、PWRの基本特許をもつ米重電大手、ウエスティングハウスを買収。実は、ウエスティングハウスは三菱重工のパー ………

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