武田薬品がストップ安! 高脂血症薬で大きな躓き

2007年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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武田薬品工業(長谷川閑史社長)は9月中間決算直前の10月29日に、高脂血症治療分野でグローバル品と期待をかけていたスクアレン合成阻害剤TAK-475の高用量品の開発を中止すると発表した。この発表を受け8000円を超えていた武田の株価は30日には1000円のストップ安を記録した。武田は3大生活習慣病治療薬のうち、高血圧と糖尿病では大型グローバル品を持つが、高脂血症では治療薬がなかった。TAK-475はその穴を埋め、しかも大型化が期待されていた。米食品医薬品局(FDA)は、TAK-475の高用量が肝機能の指標の一つであるALTを上昇させ、また重篤例があったため、高用量開発の中止、低用量での追加試験を武田に命じた。武田は高い効果が期待できる高用量がなければ市場性が低いと見て、TAK-475の開発そのものを中止する可能性も出てきた。武田は2015年に売上高2兆円の目標を掲げており、最大3000億円 ………

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