ウォルマートが切り刻む「西友」

見切りつけた店長90人が一斉退社。完全子会社化は資産売却の布石か。

2007年12月号 BUSINESS

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小売りで世界最大手の米ウォルマート・ストアーズの日本撤退観測が一向に消えない。10月22日にウォルマートがTOB(株式の公開買い付け)による西友の完全子会社化を発表し、経営へのてこ入れ方針を示したが、アナリストらは信用しない。むしろ、西友が「ウォルマート化」されればされるほど、日本の顧客は遠のき、再建は難しくなっていきそうな気配なのだ。西友の完全子会社化を発表した翌23日と24日、本社がある米アーカンソー州ベントンビルで投資家向け説明会が開かれた。そこで、ウォルマート経営陣に対し、アナリストから「なぜそこまで(西友の経営に)コミットするのか」との批判が浴びせかけられた。無理もない。5年前に西友に資本参加したものの、西友は6期連続の当期赤字の見通し。しかも、2007年12月期連結決算では当期黒字を予想していたが、一転して赤字転落に下方修正した。今後黒字に転 ………

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