疑われる「高格付けの安売り」

2007年12月号 連載 [隗より始めよ]

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サブプライムローンを証券化した金融商品(RMBS)とそれを加工して再証券化した金融商品(CDO)の大幅な価格下落の問題にからんで、格付け会社への批判が高まっている。国際通貨基金(IMF)の試算では最大23兆円の損失を金融機関などにもたらすとされており、誰かに責任を転嫁したい、という気持ちは分からぬでもない。格付けは、1900年代初頭に米国でJ・ムーディーが250社以上の鉄道会社の債券を現在のようなA、B、Cの記号で格付けし、信頼性の高さから次第に使われるようになってきた、という歴史がある。格付け会社の収入源は格付け先から得る格付け料であり、格付けの厳格性・公正性を維持しながら、事業としての採算性を確保しなければならない、というやや矛盾した構造になっている。現に1975年に米国東部の大手鉄道会社ペンセントラルが破綻したときに「高格付けの廉価販売が行われていたのでは ………

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