2007年12月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
三菱東京UFJ銀行が10月1日付で実施した役員の昇格人事が、行内で顰蹙を買っている。昇格したのは2人。常務取締役から専務取締役になった川西孝雄氏と、常務執行役員から専務執行役員に上がった大森京太氏。川西氏は三和銀出身、大森氏は三菱銀出身で、ともに1972年入行である。行内で問題となっているのは、川西氏はUFJ銀時代の04年5月から05年12月まで西日本地区担当役員であり、大森氏は04年5月から現在に至るまで米州本部長を務めているという点。つまり川西氏は、大阪市の財団法人・飛鳥会への不正融資により、三菱東京UFJ銀が業務停止命令を受け、同行の行員が逮捕された事件に関係があり、大森氏は米国金融当局から行政処分を受けた06年12月のマネーロンダリング事件の責任者であったことである。「戦犯」とも言える2人に責任を取らせるどころか、ほとぼりが冷めたころを見計らったように、しかも ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。