札付き福井銀行がメーンの福井鉄道の再建が難航

2007年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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福井県で鉄道・バス・不動産事業を営む「福井鉄道」(越前市)の再建がヤマ場を迎えている。注目されるのが同社の鉄道事業。福井市と鯖江・越前両市を結ぶ福武線(21.4キロ)が慢性的な赤字に苦しみ、会社側が「事業者単独での福武線の存続は困難」との結論に達したからだ。累積赤字は21億円、借入金債務は約31億円に膨らみ、抜本的な再建策が急がれる。9月に入り、同社は県と沿線3市に対し、官民での再建協議の場を設けるよう事実上の支援要請を行ったが、行政側は福井県民の足として重要性を認識しながらも、歴代社長を送り込んできた親会社の名古屋鉄道や、金融機関の支援を当てにしており、一歩距離を置くスタンス。再建協議の行方が危惧される理由の一つは、同社の金融債務の大半を保有するメーンバンク、福井銀行の存在。本誌8月号で、地域銀行としての使命を忘れたワンマン頭取の悪評・弊害を指 ………

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