巨大化する「ふくおかFG」 拡大路線へ舵を切る谷会長

2007年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

郵政民営化がスタートしたのと同じ10月1日、九州では、地場金融業界の激動を象徴するセレモニーがあった。ふくおかフィナンシャルグループ(FG、福岡市)が同日、親和銀行(長崎県佐世保市)を完全子会社化したのを受け、ふくおかFGの谷正明会長兼社長(福岡銀行頭取)と、親和銀の鬼木和夫頭取、熊本ファミリー銀行(熊本市)の鈴木元・頭取の3頭取が揃って福岡市で記者会見に臨んだ。新中期経営計画は9月28日に発表済みで会見内容に新味はない。総資産で国内最大の地銀金融グループとして、その威容を世に示したい思惑は明らかだった。今年4月のふくおかFG誕生の発端は、昨年5月に遡る。福銀が熊本ファミリー銀と経営統合を発表。半年も経たない10月には親和銀支援を打ち出した。その後、財務内容を精査して傷が予想以上に深いのを知ったふくおかFGは今年5月、親和銀を傘下に入れる統合へと踏み切った ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。