小沢の真骨頂は正攻法ではない。小泉と手を握る信じ難い奇策が囁かれている……。
2007年11月号 POLITICS
「♪田舎なれどもサーハーエ…」福田政権発足を目前にした9月21日夜、東京・神田の土佐料理屋。民主党代表・小沢一郎 (65)は「土佐鶴」をあおりながら、岩手の民謡「南部牛追い唄」をうなっていた。小沢を囲んだのは衆院議員・藤井裕久や、元参院議員・平野貞夫、元衆院議員・鈴木淑夫ら8人。なじみの古顔たちに囲まれた小沢は時折、真顔で「次の衆院選が勝負だ」「政策は重要だ」と力説してみせた。「小沢さんは本気で腹を固めましたな」。会合が引けた出席者たちは異口同音につぶやいた。自民党時代を含め20年以上も永田町のキーマンであり続ける小沢が、参院選での勝利をテコに、いよいよ自民党との最終決戦に挑もうとしている。酒宴で見せた姿は、その高揚感ゆえだろう。同時に忘れてはならない点がある。小沢は元外相・安倍晋太郎と生前、気脈を通ずる間柄だっただけに、その息子・晋三と本気で争 ………
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