福田総理誕生で外務省“エース”が復活

2007年11月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

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福田康夫首相の秘書官に石兼公博国際協力局政策課長(昭和56年入省)が指名された途端、外務省内から拍手喝采が起こったのは、なぜか?時は、昨年の5月連休に遡る。自民党総裁選への出馬を取り沙汰される福田氏は、旧知のハワード・ベーカー前駐日米大使の招請により訪米した。その時点で「ポスト小泉」をめぐる総裁レースは安倍晋三官房長官(当時)が圧倒的に優勢と見られ、谷内正太郎事務次官(44年)ら外務省首脳部は「安倍シフト」へ舵を切っていた。当時、駐米公使だった石兼氏は、かつて官房長官秘書官として福田氏に仕えた身であり、当然ながら福田氏に随行した。前官房長官の肩書しか持たない福田氏だが、この訪米中にディック・チェイニー副大統領、コンドリーザ・ライス国務長官らブッシュ政権中枢と相次いで会談、ワシントンとの太いパイプが話題を呼び、総裁候補としての巻き返しに成功し ………

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