統合交渉の本命だった中央三井が「決別宣言」。メガバンクに呑み込まれる運命か……。
2007年11月号 BUSINESS
「統合するなら同じ信託同士が良いと思った時期があったが、住友信託はM&A(企業の合併・買収)を繰り返して拡大路線を歩んでいる。経営統合して我々がやめた事業がついてきたら、効率化の点で意味がない」9月末に日経金融新聞のトップに掲載されたインタビュー。中央三井トラスト・ホールディングスの田辺和夫社長は、独特の言い回しで住友信託銀行に決別宣言した。住信側は「三井住友信託構想は完全に死んだわけではない」(幹部)と言うが、田辺社長は住信の「天皇」高橋温会長が君臨する限り、統合交渉を再開する気はない。最近では住信が近親憎悪するメガバンクの三井住友銀行と親しいくらいだ。三井住友銀関係者も「我を張ってばかりの住信と違って中央三井とは話がしやすい。うちが抱える顧客に対する信託業務をすべて中央三井に流したいくらいだ」とラブコール。今春以降、両社の急接近が「住 ………
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