「UTスターコム」や「新浪網」など次々摘発を受けて罰金。いまや米SECの重要監視銘柄に。
2007年11月号 BUSINESS
米国の店頭市場、ナスダックに上場している中国企業は、実は「インサイダー取引の巣」になっているのではないか。米国の証券取引委員会(SEC)も見過ごせず、重要監視対象としている。9月6日、UTスターコム(斯達康)の共同創業者、薛村禾は、内部情報を事前に知って同社株をインサイダー取引したことを認め、SECに罰金とその利息など87万2000ドル(約1億円)を支払った。同社は日本でいえばウィルコムのようなPHS(小霊通)が中心の携帯電話企業である。1990年代にPHSを中国に導入し、中小都市部ではまだ電話などが普及していないという間隙を縫って、いきなり1億人を超すユーザーを獲得した。今では北京、上海にまで進出し、低所得者層を中心に家庭用の固定電話と組み合わせ、別番号のPHS端末も持たせている。同社の低料金制度も好評を博して、中国では一時優良企業ともてはやされた。勢いに乗ってUT ………
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