南北朝鮮が策す「中国外し」

米国ベタ降りに乗じて、ソウルを抱きよせる金正日。次は日本につきつける賠償請求書か。

2007年11月号 GLOBAL [半島ディプロマシー]

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10月3日、朝鮮半島に関する二つの重大ニュースが世界を駆けめぐった。前日平壌入りした韓国の盧武鉉(ノムヒヨン)大統領が金正日(キムジヨンイル)国防委員長と会談を行った一方で、中国の武大偉外務次官が北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の合意文書「共同声明の実施のための第2段階の措置」を発表したのである。2000年の金大中(キムデジユン)大統領訪朝から7年。史上2回目の南北首脳会談は、7月上旬から水面下の接触で討議され、8月初旬には開催の合意にこぎつけたとされる。当初は8月28日から3日間の日程で行われる予定だったが、北朝鮮の「水害被害」を理由に延期されていた。翌4日午後に署名、発表された南北首脳会談の合意文書は「南北関係発展と平和繁栄のための宣言」というタイトルだった。「平和繁栄」は盧武鉉が大統領就任以来一貫して推進してきた対朝政策のスローガンである。宣言のタ ………

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