2007年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
NTTドコモが、全国に8社ある地域子会社を統合し、本体に吸収する方針を決めた。北海道、東北、東海、北陸、関西、中国、四国、九州の地域8社は、携帯電話の普及のきっかけとなった1994年の「端末売り切り制」導入と同時期に発足。各地の販売店や販売代理店を統括してドコモの全国制覇の地ならしをした。その8社を、この時期に統合する狙いは何か。見方には諸説ある。独立心旺盛なドコモは、常々筆頭株主のNTTに反発してきたことで有名だが、「そのNTTが2010年に迎えるグループ再編の際、ドコモを呑み込もうとするのを防ぐための組織固めではないか」と関係者はいう。一方で、NTTが、将来ドコモをNTT東西の傘下に置くためドコモを分割しやすいようにまとめたのでは」(地域会社幹部)という正反対の見方もある。両説とも、NTTとドコモが「親子」でありながら反目し合っていることが背景にある。しかし、 ………
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