トヨタが専務引き抜きに感謝

2007年11月号 連載 [人事 HUMAN FACTOR]

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トヨタ自動車のジム・プレス専務が9月、米クライスラーの社長に引き抜かれた。トヨタが初の外国人取締役に抜擢してからわずか3カ月足らず。経営陣はメンツをつぶされた格好だが、関係者からは「逆に良かった」と意外な反応が出ている。プレス氏は米フォード・モーターを経て、1970年に米国トヨタ販売に入社。米国内でトヨタを「ビッグスリー」に匹敵するブランドに成長させた立役者の一人で、昨年、米国事業を統括するニューヨークの北米トヨタ社長に就任していた。親分肌で販売会社からの信頼も厚い一方、米国人社員から「テンノー(天皇)」と呼ばれるなどワンマンとしても知られた。北米担当の日本人専務との確執も噂され、「このままでは日本のコントロールを離れて、北米トヨタが暴走するのではないか」との懸念も出ていた。 ………

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