西本願寺が戦争責任認め、「宗制」改正

2007年11月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]

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意外なことに近代国家日本と伝統仏教教団は、いくつか似たところがある。よく知られているのが、浄土真宗本願寺派(西本願寺)と国家のシステムだ。西本願寺は明治初期、欧米における政治制度の考え方を取り入れ、立法組織である宗会と、官僚組織である宗務所という組織をつくった。宗会の成立は、帝国議会が開設される約10年前の1881年。明治政府のシステムは、実は西本願寺をモデルにしたともいわれている。その西本願寺で、宗派のシステムそのものを抜本的に見直す大きな出来事があった。9月20日の臨時宗会で可決された最高法規「宗制」の改正である。10月1日付の本願寺新報は、1面トップから2面、3面を使って、その要点を伝えている。不二川公勝総長の挨拶によると、宗門の形態を定めるもう一つの最高法規が「宗法」であり、「宗制」はその根拠になる存在。「宗法」が時代によって移り変わるもので ………

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