オリックス関連の「PFI病院」で汚職事件

2007年11月号 連載 [LOCAL EYE]

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9月に高知県警が摘発した「高知医療センター」(高知市)の汚職が、自治体や医療関係者に衝撃を与えている。国内で初めてPFI方式を導入して整備した公立病院第1号であったことに加え、贈賄側が「官業の民間開放」の旗振り役で知られる宮内義彦氏率いるオリックスの関連会社であったからだ。小泉構造改革が生んだ「規制緩和ビジネス」そのものが問われるハメになった。PFIは、社会資本整備に民間の経営ノウハウなどを取り入れ、採算性の向上を図るための制度。民間企業が特定目的会社(SPC)を設立、SPCが自治体と契約を結んで事業を行う。国内では1999年にPFI法が整備され、財政難の自治体を中心に全国で導入が進んでいる。こうした最中に起きた汚職だが、事件そのものは、センターの前院長が、建設工事の設計などに便宜を図った謝礼として、SPCの現場責任者であるオリックス子会社元社員から250万円相 ………

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