2007年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
三井住友銀行の子会社で、第二地銀のみなと銀行(本店・神戸市)が不祥事で揺れている。9月5日、朝日新聞が1面で迂回融資の疑いがあることをすっぱ抜いたためだ。報道によると、みなと銀行は06年2月、倒産寸前だった大阪府枚方市の医療法人「加樟(かしよう)会」に約3億3千万円を運転資金として融資。同院は、施設の目的外使用などの違反があり、院長の保険医登録が取り消されるなどの杜撰な管理体制にあった。さらに、みなと銀行は2か月後の4月、神戸市西区の社会福祉法人「祉友(しゆう)会」にも2億6千万円を融資。日新信用金庫(本店・兵庫県明石市)も同時に1億円を協調融資した。祉友会は得た3億6千万円のうち、3億3千万円を加樟会の口座に振り込み、加樟会はその3億3千万円をすぐにみなと銀行に返済したという。加樟会は06年7月、約43億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請したが、みなと銀 ………
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