2007年11月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
米投資ファンド、サーベラス・キャピタル・マネジメントによる国際興業の資産切り売りが加速しつつある。去る9月28日、三井不動産は国際興業が保有する帝国ホテル株の33%を取得すると発表した。取得額は約860億円。1890年に開業した老舗名門ホテルは三井不動産の傘下で外資系ホテルに対抗していく。旧UFJグループの最後の大口不良債権として知られていた国際興業。UFJグループが大口融資先査定の検査忌避問題によって自滅し、三菱東京フィナンシャル・グループ(当時)との統合を決めた後は、サーベラスの主導で再建が進められていた。サーベラスを「ホワイトナイト」と捉えていた国際興業の小佐野隆正社長。その甘い認識が自らの首を絞めることになるとは思いもしなかっただろう。水面下で動いていた帝国ホテル株の売却交渉では小佐野氏サイドは最初から蚊帳の外。三井不動産とサーベラスの間で進めら ………
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